電界と電束のビジュアル・シミュレーター

静電・動電ポテンシャルから電磁誘導・ガウス面の可視化まで

静電界(媒質と境界条件)
画面上の電荷数: 0
誘電率 εr: 4.0
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比誘電率 εr 4.0

中央のガラス状ブロックの誘電率

線密度 / 分割数
本数・密度: 16
電荷・導体追加

電界と電束の基礎概念

電気的な相互作用を説明するために、電磁気学では**電界(電場)**と**電束**という2つの異なるベクトル場を厳密に使い分けます。

1. 電界 (Electric Field) $\vec{E}$

電荷が周囲の「空間」に直接及ぼす力学的な強さを表す値。単位は $[\text{V/m}]$ または $[\text{N/C}]$ です。

真空中にポツンと存在する単一の点電荷 $q$ の周囲の電界は、クーロンの法則より以下で定義されます。

$$E = \frac{1}{4\pi\varepsilon} \cdot \frac{q}{r^2}$$
  • $q$: 点電荷の電気量 $[\text{C}]$
  • $r$: 電荷からの距離 $[\text{m}]$
  • $\varepsilon$: 空間の**誘電率** $[\text{F/m}]$

※空間に誘電体(ガラス等)が入ると、極性分子の分極が元の電場を打ち消す向きの電界を生むため、実効的な電界は弱められます。電界の流れを可視化したものが**電気力線**です。

2. 電束密度 (Electric Flux Density) $\vec{D}$

媒質の誘電率に依存せず、**「電荷そのものからどれだけの電気の束(電束)が湧き出しているか」**のみを表す便宜的な物理量。単位は $[\text{C/m}^2]$ です。

$$D = \varepsilon E = \frac{1}{4\pi} \cdot \frac{q}{r^2}$$

分母から誘電率 $\varepsilon$ が完全に消えているのが特徴です。電束は真空でも極性の極めて高い物質内でも、電荷の量が同じなら常に同じ強さで空間を貫き通します。

ガウスの法則 (Gauss's Law)

電磁気学のマクスウェル方程式の第一式。任意の閉曲面 $S$ を貫いて外に湧き出る「総電束」は、その閉曲面が囲む内部の「総電荷量 $Q$」に等しくなります。

$$\oint_S \vec{D} \cdot d\vec{S} = Q$$

積分路(ガウス面)を対称に描くことで、複雑な導体が作る電界分布を、単なる掛け算レベルで容易に解き明かすことができます。

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